水迅ユニバース設定集(宇宙編)〔随時更新〕

小説(水迅ユニバース)

 この設定集は水迅ユニバース(私の書く、同じ世界観・設定を共有する作品群・シリーズ)の宇宙に関する設定を纏めています。今回は宇宙編。

水迅ユニバースの宇宙構造

水迅ユニバースにおける宇宙とは、一般的に言われている宇宙(観測可能範囲138億光年)を最小単位とした物理フィールド(原子構成空間)を指す。この最小の宇宙を第一宇宙とする。その次に異界(異世界)を含んだ宇宙を第二宇宙とする。次に、これらを含む無限(数値化不可能数)に存在する並行世界群を第三宇宙とする。次に、IF『別の選択をした場合の世界』である選択的可能性宇宙と第三宇宙を合わせた領域を第四宇宙とする。その次に、空想を基にした想像世界を含む概念宇宙と第四宇宙を合わせた宇宙を第五宇宙とする。この第五宇宙という実数に対する虚数として存在しない虚数宇宙があり、これと第五宇宙を合わせて第六宇宙とする。

この第六宇宙は第一次宇宙と同義であり、この次元宇宙は第一から第七次元まで存在する。この計七次元をまとめた宇宙を第一層宇宙とする。この層宇宙は第一から第三層まであり、更にこれをまとめた宇宙を片割れ宇宙とし、同規模の宇宙と合わせて双子型宇宙とする。

第一宇宙+異界=第二宇宙
第二宇宙×無限=第三宇宙
第三宇宙+IF=第四宇宙
第四宇宙+概念=第五宇宙
第五宇宙+虚数=第六宇宙
第六宇宙=第一次元宇宙
第一次元宇宙+…第七次元宇宙=第一層宇宙
第一層宇宙+…第三層宇宙=片割れ宇宙
片割れ宇宙+片割れ宇宙=双子型宇宙
 七次元の世界が三層あり、それが二つの宇宙となっている。 7×3×2=42  

これが水迅ユニバースの基礎構造である。次項からは各宇宙の詳細を記す。

第一宇宙と第二宇宙

第一宇宙は先に述べた通り宇宙の最小単位である。そして基本単位でもあり、明言されていない限りは基本的にこの第一宇宙が作品の舞台になる。規模は現実の宇宙と同等である。また、地球に人類がおり、現実と同じ文明を築いている。この第一宇宙と異界を内包する異界宇宙とを合わせたものが第二宇宙である。異界宇宙とは、異界の存在する宇宙であり、第一宇宙と同等の規模かつ、複数存在している。

この異界宇宙は第一宇宙と非常に近しいため、時には第一宇宙と異界宇宙を同じ作品内で扱うことがある。その場合、作品の規模としては第二宇宙規模となる。また、作品内では第一宇宙や異界宇宙といった用語は使わない。

第三宇宙から第六宇宙

第三宇宙以降は基本的に作品の舞台としては扱わないので、まとめて記載する。但し要素としては登場することがある。

先に述べた第二宇宙を基準にして、並行的に存在している世界を並行宇宙とする。並行宇宙はいわゆる並行世界と同義である。水迅ユニバースにおける並行世界とは、『IF』とは異なった世界観である(だが作中ではIFの世界も並行世界として扱う)。あくまでも並行して存在する世界であるため、並行世界同士は繋がりを持たない。これは例えるなら、同じマンションに住むお隣さんとは関わりがあっても、隣のマンションの人間とは関わりが無いのと同じようなものである。これらの並行宇宙と第二宇宙を合わせたものが第三宇宙である。

一般的に考えられている並行世界はIFの世界であることが多い(選択による派生)。水迅ユニバースにおいてはこのような世界のことを選択的可能性宇宙としている。これは第一宇宙を基準にしているため、選択的可能性宇宙は異界宇宙から発生しない。これは並行宇宙であっても変わらない。ではどの程度の選択であれば宇宙が生じるのか。それは結果が収束しない選択を行った際に生じる。まず収束する選択とは、これは基本的に日常の些末な事柄であり、一個人に関わるほぼすべての事象である。例えば、朝食でパンを食べるかご飯を食べるかの選択でどちらを選んだとしても、大した影響はない。それどころか、一個人が死ぬか生きるかの選択であっても結果は収束する。朝食を食べたという結果も人が死ぬという結果も、必ず収束する。但し、その人間が生きて大業を成すような人物であれば話は別だが。収束しない選択とは、歴史上に残るような出来事に関わることや、作劇的には物語に関わる大きな選択等が挙げられる。後者はゲームのフローチャートを想像するとよいだろう。選択により生じた可能性の波が大きければ大きいほど宇宙としての存在強度が高まり、世界として独立していく。この選択的可能性宇宙は、観測しない限りは可能性の域でしかないが、観測した場合は一つの世界として確立する。また、並行宇宙と異なり、各世界が繋がりを持つ事がある。観測とはその一手段である。規模としては第一宇宙と同等かつ複数存在しうるが、第二宇宙には含まれない。並行宇宙の数だけ第一宇宙が存在するため、数としては並行宇宙よりも多くなる。また、IFであっても選択的ではない仮定はこの宇宙には含まれない。この選択的可能性宇宙と第三宇宙を合わせたものが第四宇宙である。

先ほど選択的でない仮定は含まれないと述べたが、このような仮定は概念宇宙に分類される。概念宇宙とは空想を基とした想像世界を含むあらゆる宗教の宇宙、天動説や地動説などの天文・宇宙学説、非物理法則が成り立つ宇宙であり、ここまでの宇宙全てはこの概念宇宙から放出されたものに過ぎない。全てを内包したこの宇宙はまさしくイデア界であり、ここではあらゆる矛盾がその自然の状態として存在することができ、いかなものであっても奇妙な事実として存在している。但しあくまでも概念であるため、作品の舞台になることは無い。この概念宇宙と第四宇宙を合わせたものが第五宇宙である。

この概念宇宙とは別に、同等の規模で存在するのが虚数宇宙である。これは概念宇宙には含まれず、単独の宇宙であり、存在しない。概念宇宙が唯一含まない概念が存在しない、宇宙が存在しないという概念を内包しているのが虚数宇宙であり、このため虚数宇宙は存在しないものとしている。存在しないためマイナスの数がどれだけ膨らもうが実数の世界ではゼロとして処理される。この宇宙も作品の舞台にはならない。作品内では虚無、あるいは虚空という用語で虚数を表現する。また、ここでの虚数は数学のおける虚数とは異なる。虚数宇宙と概念宇宙を合わせたものが第六宇宙である。

第一次元宇宙以降

第一次元宇宙以降は規模的にも殆ど作品として扱うこともなく、あまり設定として重要な部分も無い。

第六宇宙は即ち第一次元宇宙である。これと同じ構造を持った宇宙がもう七つ存在し、第七次元宇宙まで存在している。これらの数字は便宜上のものであり、次元宇宙の大きさは同等である。これらの次元宇宙をまとめたものが第一層宇宙である。これも同じ構造と規模のものが第三層宇宙まで存在し、これらすべてをまとめたものが片割れ宇宙であり、それが二つあって双子型宇宙になり、これが水迅ユニバースの限界点となる。

双子型宇宙は常にエネルギーが循環している。これを動的均衡といい、エネルギーがその時々で過不足があるのはこの動的均衡によるもので、ミクロの視点では偏っていても、マクロの視点では均衡がとれている。宇宙が膨張しているのはこの循環するエネルギーによるものである。また、概念宇宙や虚数宇宙では常にエネルギーが一定に保たれている。これを静的均衡という。この双子型宇宙では、左右で作品の系統が異なっている。これについては『カミバースとヒトバース』の章で詳しく説明する。

カミバースとヒトバース

先で少し触れたように、双子型宇宙の左と右では作品の系統が異なっている。左の宇宙と作品群をカミバース、右の宇宙と作品群をヒトバースと呼称する。

 カミバースでは『神人』シリーズ(未執筆)とそれに連なる作品が属する。

 ヒトバースでは『神人』シリーズ以外の作品が属する。『ひねくれ魔術師と契約少女』

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